シールドボックスにケーブルを直接通してはいけない理由

シールドボックスに電源ケーブルやUSB、LANなどのケーブルを引き込む際、「穴を開けてそのまま通せばよい」と考えてしまいがちです。しかし、ケーブルを直接通す方法では、その貫通部分が電波の出入口となり、シールド性能を大きく低下させる可能性があります。本記事では、その理由とコネクタパネルを使用する必要性を解説します。

単純な穴にケーブルを通した場合、ケーブルの導体と周囲の金属壁との組み合わせが、電磁波を内外へ導く伝送路のように働くことがあります。そのため、小さな穴であっても「ケーブルが通っている」ことでシールド性能を大きく損なう可能性があります。重要なのは穴の大きさだけではなく、そこを何が通っているかです。

シールドボックスでは、ケーブルを直接内部へ通すのではなく、壁面にコネクタパネルやフィードスルーフィルタを設け、外部側と内部側をいったん分離します。必要な信号や電源だけを適切なインターフェースを介して通すことで、シールド性能を維持しながら装置へ接続できます。

用途に応じて、AC電源、USB、LAN(RJ45)、HDMI、同軸コネクタ、光ファイバーなどを組み合わせます。試験する周波数帯や必要な通信速度によって適切な方式を選定することが重要です。特にUSB 3.xやLAN、HDMIなどの高速デジタル信号では、通信品質とシールド性能の両方を考慮する必要があります。
コネクタを壁面に取り付けただけでは、使用する周波数や構造によって十分なシールド性能が得られない場合があります。電源線やデジタル信号線はノイズの伝搬経路にもなるため、用途に応じてフィルタリングや適切な接地・導電接触を考慮した構造が必要です。
TSSJでは用途に合わせてコネクタパネルを製作できます


TSSJでは、シールドボックスの用途に合わせて各種コネクタパネルを製作できます。「USBとLANを使いたい」「AC電源を内部へ供給したい」「SMAやN型などの同軸コネクタを追加したい」など、試験構成に合わせた組み合わせをご提案します。シールドボックス選定時には、本体サイズだけでなく、内部で使用する機器と必要なケーブル・コネクタもあわせてご相談ください。
シールドボックスの性能を維持するには、ケーブル引込部の処理が重要です。ケーブルを単純な穴から直接通すのではなく、用途に合ったコネクタパネルやフィードスルーフィルタを使用することで、必要な電源・信号を確保しながら電波漏洩を抑えることができます。


シールドボックスの使用をご検討されている方は、ぜひ「内部の機器にどう接続するか」にもご注目ください。
シールドボックスにケーブルをそのまま引き込んでしまうと、ケーブルを経由して外部のノイズが入り込み、せっかくのシールド性能を十分に発揮できない場合があります。
そこで重要になるのが「コネクタパネル」です。
USB、LAN、HDMI、同軸、AC電源など、用途に合わせたインターフェースをコネクタパネルに集約することで、シールド性能を維持しながら内部機器との接続が可能になります。
TSSJでは、使用する機器や試験内容に合わせてコネクタパネルをご提案しています。
「このケーブルはどうやってシールドボックスの中に入れるの?」
そんな疑問がありましたら、お気軽にご相談ください。