リバブレーションチャンバーとは?
電磁波シールドルームの内部に、スターラーと呼ばれる電波を攪拌する装置が付いています。電波を攪拌することで、内部に均一な電磁場を生成します。とは言っても、シールドルーム内が全て均一になる訳ではありません。スターラーの働きによって生成される均一電界ボリュームは、シールドルームの中央部に生じ、そのボリュームはシールドルームのサイズによって異なります。
リバブレーションチャンバーを選ぶ際には、測定するDUTのサイズよりご選択ください。
リバブレーションチャンバーの最大の魅力は、DUTに対し位置や向きに関係なく均一な電界を照射できることです。電波暗室でテストを行う場合には、DUTとアンテナの位置に気を配り、DUTを一定角度ずつ回転させながら測定する必要があるので、その手間と時間の掛かり方は大きく異なることは容易に想像できると思います。
リバブレーションチャンバーを使った測定では、同じ時間で何倍ものテストを実行することができます。
また、そもそも電波吸収体が付いた電波暗室では、単一の周波数帯での測定が基本ですが、リバブレーションチャンバーでは、複数の周波数帯を同時に照射し、攪拌することで、外部環境を模擬することが基本です。
メーカー(Emite社)について
スペイン Emite(イーマイト)社のリバブレーションチャンバーの最大の強みは、使用する測定器に合わせてご用意する自動測定プログラムです。
3GPP認定のOTAテストシステム開発の先駆者であるEmiteは、テストシステムを完全自動化し、最大限に効率的な測定を実現できるシステムを追求し続けています。
実際に、最大8台のDUTを並列にセットし、周波数帯や評価規格の異なる測定を監視することなく、終夜連続測定を行うOTAテストシステムを開発、商品化しました。
ハードウェアだけでなくソフトウェアのサポートも充実していますので、安心してご使用いただくことができます。
また、測定の内容に合わせて、測定器の選定も行います。